金の国、水の国読んだよ

この漫画がすごい!みたいなんに選ばれてたから読んでみた

1巻完結の少女漫画でわりと分厚い


A国とB国は仲が悪く、戦争になってしまったが、神がその仲裁に入ってA国の一番美しい女をB国の嫁に、B国の一番賢い男をA国の婿にやるよう言った

っていう始まりなんやけど、タイトルの金の国がA国、水の国がB国

国名はなくて作品の中でほんまにA国B国って呼び合ってる

A国の王女がぽっちゃりした上品な姫、B国の婿が口のうまい庶民

婿が、王女の婿という権限を生かして、大臣とつるみ反戦派として国王に立ち向かい、口のうまさでトントン拍子に国交を回復させるばりばりの宮廷ストーリー

むしろ婿が主人公っぽい


個人的には全然おもしろくなかった

ワイまじで頭悪いけん政治の駆け引きみたいなん分からず、「うまくいきました!チャンチャン♪」みたいな終わり方しても「??  お、おう…??」って感じだった

冒頭で神様がどーのこーのだったけん、神や妖精がいい感じにことを運んだり罰を与えたりする系かと思ったら、その後一度も神はストーリーにでてこないのであった

絵や世界観は好き

金の国が砂漠の都ってことでインドらへん?みたいな美しい街並みで、水の国はスラム街っぽい

ディズニー映画が好きな人は好きそう

ただ、A国の姫、ぽっちゃりでそこまで美人じゃないっていう設定なのに横顔めっちゃ美人でワロタ

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顎めっちゃシュッとしてるやん

きれいなEラインしやがって

デブなめんな


左大臣が右大臣に、「国王の、ストレスによる偏頭痛をあの婿が治せたらどーのこーの」って賭けをもちかけるシーンがあって、たびたび国王が頭いたがるシーンがあるのに、国王の頭痛が治ったかは分からずじまい

A国では一途な愛の文化はないらしいんやけど、B国との国交回復後にその一途な愛をA国の人が獲得できたのか不明

婿は水路職人で、A国に水路をひくことが夢なんやけど、完成は50年後なんよな

完成した姿も描かれんかった

ライララっていう、男か女か、若いんか年寄りか分からん黒子かぶった人出てくるんやけど、結局ライララのことは詳しく分からんままおわる

家族を人質にとられたA国の兵士がおったけど、その兵士や家族の元気な姿が、最後の登場人物大集合シーンにもでてこない


あまりにも不親切では?これが今イチ押しの漫画なん?と思うけど、作者が描きたいものを描いたって感じで良いとは思う

漫画は読者に何かメッセージや問題提起を与えないかんってわけでもないし

私がダーク系を読みすぎたんや

ただ私はこの漫画だれにもお勧めしない