岳読んだよ
いつも、ダーク系の漫画と一緒にほのぼの系借りるんやけど、ダーク系っぽいテラフォーマーズの抱き合わせで岳を借りてみた
最近、若い登山家の方が山で亡くなったニュースを見た
数年前に凍傷で指9本なくしたっていう
それも、スマホいじるために指のとこが空いた手袋しとったけん凍傷になったってきいた
今まで自分も2回ちょろい山登ったことあるけど、山ってほんまにこわいんやなって思った矢先だったけん借りてみたというわけ!
惹かれてテラフォーマーズより先に読んだ
島崎三歩(しまざきさんぽ)っていうパッとしない非イケメンが主人公で、山で遭難したり怪我したりした人の捜索や救命のボランティア員
三歩は過去に海外の8000m峰を冬登山するぐらい山に慣れてて、その中で仲間の死にもたくさん立ち会ってきた
1話完結型で、日本の北アルプスでの遭難者を三歩と長野警察の仲間たちが助けに行くストーリー
ここ最近借りた中で一番心に残る漫画や
3巻までしか借りてないんやけど、1話1話が重くて印象的
わたしはてっきり、主人公は山田岳(やまだがく)とかいう名前で、苦難乗り越えひたすらに高い山に挑戦し続けるストーリーかと思ってた
作者も数々の海外の山をも登ってきたクライマーで、話の間に山の紹介と登った時の思い出話が書いてあるんが最高
好きな話は、お母さんを病気で亡くした父と子どもの話
父子が5日間遭難してるから捜してっていう連絡が三歩に入る
父子が最後の力を振り絞って2人で天に向かってお母さーん!って何回も叫ぶと、それを聞きつけて三歩とその元仲間の外国人が助けてくれる
助ける前にオカサン、ドウユウ意味?って外国人が三歩にきく場面があるんやけど、「mother」って教えてあげたら「sounds good.」って答えるんがなんか個人的にgood
子どもが「お兄さんは誰に呼ばれて助けにきたの?」みたいなことをきいたら、三歩は「お母さんにきまってんじゃん」って答えるんよ
そしたら子どもが「やっぱりね!知ってたよ!」って感じなんやけど、お父さんはそれを聞いて泣いてるんよ
うまく説明できんけどその話好き
あと、遠足で小学3年生を山に連れてきた担任の先生の話も好き
2人おらんようになったことに気付いて必死に捜す中で自分も怪我するんやけど、三歩と合流して一緒に捜して無事2人を保護する話
このご時世、先生は悪者に描かれることも多いから、担任の先生は自分が怪我したから子ども2人の捜索を諦めるんじゃないかって思ったんやけど、必死に見つけ出すんよ
子ども2人も担任の先生からもらった、もし遭難してしまったときのお便りを読んで賢く過ごしていたというわけ!
作者が教師に敬意をもって描いてくれたように感じられホッコリ
ふつうに遭難者が救助の途中で死んでしまったり、既に死んでいたり、天候の都合上無理に助けず救助を諦めたりする話もあって、バタバタ人が死ぬ漫画なんやけど、やっぱハピエン厨のワイは生存ENDの話が好きやな