岳読んでの思い出話

10巻まで借りた


岳読んでると、友達と初めて登山した時のことを思い出す

友達と愛媛に旅行にいく計画たてよって、友達が突然「登山したい!」って言い出した

ワイは、「え、冗談やろww」「登山ってめっちゃ装備いるししんどいんちゃん」「下手したら死ぬのでは」っていうスタンスだったんやけど、友達は珍しく「いや、もう決めた!」って頑なに引かんかったけん、何事も経験かな…って諦めて行くことにした


石鎚山っていう2000mいかん山やけど、西日本で一番高い山だった

ネットで調べたら、登山としては中級者向けって書いてあった

上級者コース、中級者コース、初心者コースっていうんがあって、もちろん初心者コースを行くことにした

そこなら小学生でも登れるらしい

装備は、とりあえず滑りにくい靴があればいけるっしょ☆的な感じで行った


天気は曇りで、眩しくも暑くもなくてちょうど良かったけど、前の日に雨が降っとって、石が泥でぬめっとった

登りに4時間、下りに3時間ぐらいかかったけど、2.3回滑って転んだ

初心者コースだったけど、上の方は端に柵がなくて、横に転んだら死ぬってとこばっかりだった

めっちゃ高いところで、風が強くて、かずら橋の両端の柵なしバージョンみたいなところがあって、そこ見たときは本気で引き返そうか悩んだ

足を踏み外したら?横風になびいて転んだら?とか考えたら恐ろしかった

ワイは意を決して先に進んだ

でも、友達は「もうだめや!ここはムリ!帰ろう!わたし高所恐怖症なんよ…」ってブルブルしてそこから動けんかった

なぜ高所恐怖症なのに登山ノリノリだったんや…?

イケメンなワイは、ブルブルしながらもう1回そこを後ろ向きに渡って、友達にワイのリュックを掴ませて先導した

後ろ側に引っ張られながら登るん恐怖だったけど、ここで引き返したら二度と登山せんかもしれんと思った


そこからも恐ろしいスポットは何ヶ所かあったけど、友達は「さっきのとこよりかマシ」って余裕そうだった


途中で小休憩をはさんだんやけど、カロリーメイトの箱が気圧差で膨らんどったんにびっくりしたなあ


中級、上級者コースは鎖の道っていう、鎖を伝って岩肌を登るんやけど、まず小雨でぬめった鎖をもって、小雨でぬめった岩肌をリュック背負って登るなんて無理ゲーだろって感じだった

てかまずわたしは登り棒すらてっぺんに登ったことはないので無理オブ無理


降りてくる人とすれ違うとき、よく挨拶してくれた

山頂近くなると、「もうちょっとですよ」「あと15分ぐらいで山頂ですよ」「がんばって」とかいろいろ言ってくれて、踏ん張れる

岳にもそういうシーンがあるけど、虚構じゃないっていうんが分かる


山頂は風が強くて、岩まみれで、横風でふっとばされたら死ぬ感じだった

でも爽快だった

いっぱい写真撮って、その時は岳の漫画も映画も知らんかったけど、山を手のひらに収まるようなあのポーズを真似したりもした


下りはひたすら膝にくる

疲れもやばいけど、帰りのモノレールにはなんとしても乗らなければと急いだ

いつも元気な友達も無言で、「なあ………休憩しよ………」と疲れ切ってた


でもいい思い出や